2012年1月2日月曜日

2012年のご挨拶


・白桃の皮をつるりと剥くごとく地球を真さらにする日昇れよ

   小橋かおる 歌『メビウスの帯』(北羊館 2003年)所収



新年あけましておめでとうございます。
もう10年ほど前に作った拙歌ですが、ご紹介させてもらいます。


あの頃は、対テロ戦争という暴力の連鎖を失くしたいと願い、この歌を作りました。

そして、2012年を迎えた今、戦争にしても、原発にしても、TPPにしても、人や地球に生きる命をないがしろにしてまでも利益を追求することを是とする、この世界の価値観を変えたいと、この歌を思い出しました。


10年前には気がついていなかったけれども、
太陽は毎朝新たな光を私たちに届けてくれている。
地球は毎朝生まれ変るように命のよろこびにあふれている。


ただ、私たちが認識している世界がゆがみを増しているだけ。
この「世界」を変えるためには、
毎朝、自分の心を真さらにして、
一日一日に感謝しながら、一歩一歩進み、
ひとつひとつを積み重ねてゆくしかないと、
改めて覚悟する新年です。


今年は、アフガン、イラク、福島の子どもたちのためだけではなく、
地球に生きるすべての命と未来を思って、できることをしていきます。
今年も変らぬご支援をよろしくお願いいたします。




画像は拙歌を書ARTにしてくださった小阪美鈴 さんの作品です。